新電力は停電に弱い?実際の仕組みと安心できる理由を徹底解説
電力の自由化により多くの新電力会社が誕生し、消費者は自分に合った電力会社を選べるようになりました。しかし「新電力会社は停電に弱いのではないか?」と不安に思う人も少なくありません。そこで本記事では、新電力でも停電に強い理由とその仕組みについてくわしく解説します。新電力会社への切り替えに関して悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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新電力は停電に弱いのか?
新電力会社への切り替えを躊躇する理由として、停電に対する不安が挙げられます。特に災害大国である日本では、台風や地震などの自然災害が発生した場合に、新電力会社が適切に対応できるかどうかを心配する人が沢山います。しかし結論から言えば、新電力だからといって停電に弱いということはありません。以下では、新電力でも停電に強い理由を3つ紹介します。
新電力会社でも停電に強い理由
電力供給の信頼性を確保するために、法律や制度によってさまざまな仕組みが整備されています。そのため、新電力会社であっても大手電力会社と同様に停電に強く供給の安定性が確保されています。ここでは、新電力会社が停電に強い具体的な理由について見ていきましょう。
停電時は各地域の送配電部門が対応する
新電力と旧電力(既存の大手電力会社)の違いは発電施設の有無や電力販売方法にありますが、送電や配電に関しては共通しています。また停電時の復旧作業は、会社ごとに行うのではなく送電線の管理を行っている各地域の送配電部門が一括して対応し電力を復旧させるため、契約している電力会社に関係なく停電の復旧作業が受けられます。
災害時はほかのエリアから電力を融通してもらえる
大規模災害が発生した場合、特定の地域で電力が不足することがあります。しかし日本の電力系統は地域間で相互に接続されており、ある地域で停電が発生した場合でも他地域から電力を融通することが可能です。この仕組みは新電力利用者にも等しく適用され、電力供給が不足した際には他の地域から電力を借りるなど、停電を避ける手段が用意されています。
新電力も旧電力も同じ送電網を使用しているから
新電力会社と旧電力会社は、どちらも地域の送電網を利用しています。このように契約している電力会社に関係なく同じ送電網を通じて電力が供給されているため、停電に関するリスクも同一です。送電網の管理は国家基準に基づいて厳重に行われており、新電力会社に切り替えてもその信頼性が損なわれることはありません。
新電力会社でも停電や災害時に不安に思わなくても大丈夫
本記事では、新電力でも停電に強い理由とその仕組みについて解説しました。電力供給の信頼性は、契約している電力会社の種類に関係なく同じ水準で維持されています。送電網は地域ごとに管理されているため、新電力会社に切り替えても旧電力と同じレベルの信頼性が維持されます。また災害時には他の地域や電力会社との連携により必要な電力が融通されるため、停電のリスクを最小限に抑えられます。
新電力への切り替えを検討している方は停電に関する心配をせずに、自分のライフスタイルや事業ニーズに合ったプランを選びましょう。
新電力に切替えたからといって、停電が増えたり、復旧までの時間がかかるという事はありません。
どの電力会社と契約しても同じ仕組みで電気が送られてくるのです。
つまり、お客様が購入するいわゆる”商品”である電気自体はどこから購入しても同じ“物”なのです。