家庭でできる節電のアイデア12選!電気代の平均と内訳も紹介
近年は電気代が高騰しており、家計に占める電気代の割合も大きくなっています。そのため、節電をしたいと考える方も多いでしょう。そこで本記事では、家庭でできる節電方法を紹介します。適切に節電を行えば、電気代の負担を軽減できる可能性があるので、ぜひ参考にしてください。
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一般家庭の電気代の平均と内訳
一般家庭の電気代は、世帯の人数によって変動します。2023年の世帯人数ごとの電気代の平均は下表のとおりです。
単身世帯 | 6,726円 |
2人世帯 | 10,940円 |
3人世帯 | 12,811円 |
4人世帯 | 13,532円 |
また、経済産業省の発表した資料によると、一般家庭の電気使用量の内訳は下表のようになっています。年間を通して、空調と冷蔵庫、照明にかかる電力の割合が全体の50~70%を占めていることが分かります。
夏季の使用量の割合 | 冬季の使用量の割合 | |
空調(エアコン、暖房など) | 38.3% | 32.7% |
冷蔵庫 | 12.0% | 14.9% |
照明 | 14.9% | 9.2% |
給湯 | 3.1% | 12.6% |
炊事 | 7.8% | 7.8% |
洗濯機・乾燥機 | 1.8% | 2.2% |
温水便座 | 0.3% | 0.6% |
テレビ・DVD | 8.2% | 4.2% |
パソコン・ルーター | 0.7% | 0.9% |
待機電力 | 4.0% | 5.5% |
その他 | 8.8% | 9.4% |
参照:経済産業省「夏季の省エネ・節電メニュー」
経済産業省「冬季の省エネ・節電メニュー」
節電前に行うこと
節電を行う前には、毎月の電気使用量と使用している家電を把握することが重要です。それぞれを把握したうえで、目標を設定し、適切な方法で節電していきましょう。
毎月の電気使用量を確認する
まずは、毎月の電気使用量を確認してみましょう。電気料金明細や電力会社のオンラインサービスで、どの月にどれだけの電力を使用しているかを確認できます。前年同月と比較し、どの程度の改善が必要かを検討することで、適切に目標を設定できるでしょう。
使用している家電を把握する
家庭で使用している家電製品の種類や稼働時間、消費電力を把握することも重要です。冷蔵庫やエアコン、照明など、常に使用している家電や、使用頻度が高い機器がどれだけの電力を消費しているか確認してみてください。電力消費の多い家電を特定することで、効果的な節電対策を講じられるでしょう。
家庭でできる節電アイデア
家庭でできる節電のアイデアを12個紹介します。それぞれの家庭での電力使用パターンに応じて、できるものから取り組んでみてください。
①LED照明に変える
LED照明は、白熱電球や蛍光灯と比べて消費電力が少なく、寿命が長いのが特徴です。そのため、同じ明るさでも消費電力が大幅に抑えられるため、LED照明の方が家庭全体の電力消費を下げられます。また、発熱量が少ないことから、夏場の冷房負荷も軽減され、冷房代節約にもつながります。
②こまめに照明を消す
使っていない部屋の照明をこまめに消すことも大切です。とくに短時間の外出やほかの部屋で過ごす際も、不要な照明を消す習慣をつけるといいでしょう。また、トイレや廊下などの照明は、人感センサーを付けることで自動でオンオフができ、消し忘れを防げます。
③待機電力を減らす
テレビやパソコンなどの家電は、コンセントに接続しているだけで待機電力を消費します。そのため、不要なときはコンセントから抜く、スイッチ付きの電源タップを使用して待機電力を減らすなどの方法が有効です。
④冷暖房の温度設定を調整する
冷暖房の温度設定を適切に調整することで、エネルギー消費を抑えられます。一般的には、夏は26~28℃、冬は20℃前後が目安といわれています。設定温度を1℃変えるだけでも消費電力を大幅に削減できるので、無理のない範囲で少し低め、高めに設定するといいでしょう。
⑤冷蔵庫の使い方を見直す
冷蔵庫は、電力消費の多い家電の一つです。冷蔵庫内に物を詰め込み過ぎない、扉の開閉を最小限にするなど、使い方を見直すことで節電効果が期待できます。
⑥省エネ家電に買い替える
家電製品を買い替える際には、省エネ性能の高い物を選びましょう。とくに冷蔵庫やエアコン、洗濯機などの大型家電は省エネ性能が充実しており、最新の機種に変えるだけで電気代が減る可能性があります。
⑦保温機能を使わない
炊飯器や電気ポットの保温機能は、電力を消費し続けるため、使わないようにしましょう。炊飯器で9~10時間保温し続けると、炊飯1回分と同じくらいの電気代になるといわれています。そのため、長時間保温するのではなく、必要なときに温め直すほうが節電につながります。
⑧洗濯物はまとめて洗う
洗濯物を少量で何度も回すよりも、まとめて洗う方が電力と水を節約できます。ただし、洗濯物の詰め込み過ぎには注意が必要です。詰め込み過ぎることにより洗濯に時間がかかると、その分電力も必要になるため、逆効果です。洗濯物の量は、洗濯機の容量の8割程度を目安にするといいでしょう。
⑨冷暖房機器をこまめに手入れする
エアコンやファンヒーターのフィルターを定期的に掃除することも大切です。フィルターが汚れていると空気の流れが悪くなり、余計な電力を消費してしまいます。そのため、機器の稼働効率を下げないように冷暖房のフィルターは定期的に点検し、手入れを行いましょう。
⑩断熱シートを活用する
窓に断熱シートを貼るのも1つの方法です。とくに床までの掃き出し窓に貼ることで、外気温の影響を軽減し、室内の冷暖房効果を高められます。また、断熱カーテンやカーペットなども併用すれば、さらなる節電効果が期待できます。
⑪ライフスタイルを見直す
節電を意識したライフスタイルに切り替えることで、日常的に消費電力を減らせます。たとえば、日中は自然光を活用して照明を使わないようにしたり、温かい格好を心がけて暖房の設定温度を下げたりと、家電の使い方を見直して、無駄な電力を消費しないようにしましょう。
⑫電力会社を見直す
電気料金を抑えるために、電力会社や契約プランの見直しを検討することも有効です。家庭の電力使用パターンに合ったプランを選べば、コスト削減につながります。とくに時間帯別料金や再生可能エネルギーを利用するプランを導入している電力会社を選ぶことで、環境に考慮しながら節約できます。
電気の使い方を見直しましょう
家電の使い方によっては、電気代を大幅に節約できます。まずは現在の電気使用量と使っている家電を確認し、適切な節電方法を検討してみてください。
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